第10話: 20歳代の語学留学 -イギリス編その5- / 佐々木大

 
 

今回はイギリス編を総括し、その当時を振り返って「後悔」していることをお話したいと思います。

 

以前に、ロンドンではスヌーカーにのめり込んだ話をしましたが、イギリスのスポーツと言えばスヌーカーなどではなく、誰もが口を揃えて「サッカー」を挙げるのではないでしょうか。イギリス人たちは「フットボール」という名称をあえて使って差別化しているので、「サッカー」なんて言ったらぶっ飛ばされそうな感じでしたが・・・(苦笑)。

私が通っていた語学学校の「London Study Centre」もやはりサッカーフリークの生徒が多いのが印象でした。語学学校ですのでイギリス人の生徒は当然いませんが、ヨーロッパ各国や南米からの生徒たちもサッカー大好きなわけですから、大きな試合があるたびに学校ロビーに設置してあるテレビの前でみんな大いに盛り上がっていたことを覚えています・・・。

 

 

そんなサッカーフリークたちにとってロンドンは最高の環境だったはずなのですが、実は私は当時サッカーにはほとんど興味を持っていませんでした・・・。

今でこそ私もサッカーは大好きで、わざわざ海外に試合を見に行くほどのマニアであるにも関わらず、当時はまったくと言ってよいほどサッカーの知識はありませんでした・・・。

私がロンドンに留学したのは80年代後半(1987年)ですから、1986年メキシコワールドカップの直後です。当時大活躍だったマラドーナ(アルゼンチン)の名前をかろうじて聞いたことがある程度で、海外のサッカー選手の知識など皆無に近い状態でした。そもそも日本のサッカー選手と言われたところで、当時は全然答えられなかったと思います。私は1993年のJリーグ開幕がサッカー好きになったきっかけですが、そのような日本人は決して私だけでなく実際かなりの人数にのぼるのではないかと思います。

 

今回なぜそのサッカーの話をこの場に持ち出したかと言うと、それは本当にもったいないことをしたと今でも超後悔しているからです・・・。

 

せっかくロンドンに住んでいながら、なぜその当時の私はサッカー好きにならなかったのでしょうか? イギリス人たちにとって日常会話でサッカーの話題が占める割合は大きいはずですし、もっと現地の生活に溶け込んでいれば私もサッカーフリークになっていた可能性が非常に高かったはずです。

そしてもしサッカー好きになっていれば、その当時イングランドのエースだったゲーリー・リネカーのバリバリの現役プレーなども生で見られる機会だって必ずあったことでしょう・・・。決してメジャースポーツとは言えない「スヌーカー」はテレビで良く見ていてスティーブ・デイビスやスティーブン・ヘンドリーなどの選手名もよく知っていたのに、なぜメジャースポーツの代表格であるサッカー選手には興味が湧かなかったのだろうと本当に後悔してもしきれません・・・(涙)

 

そしてもう一つの後悔は「競馬」です。ご存知の方も多いと思いますが、「競馬」もフットボール同様イギリスが発祥の地で、現地では大変人気のある娯楽の一つです。競馬を始めとする賭け事ができるブックメーカー(政府公認の賭博場)は、街中の至るところにありますし、それだけ庶民の生活にも密着したものだと思います。そんな状況にも関わらず、私がロンドン滞在中、競馬に興味を示すことはありませんでした・・・。

 

 

もっとも私も貧乏学生だったため、競馬などのギャンブルにのめり込む立場ではありませんでしたが、少なくとも興味を持ってトライしてみる価値はあったと思っています。

というのも、私はこれまで20年以上も競馬をやり続けているマニアなのですが、競馬好きになったのは留学後に日本に帰国してからなのです・・・。

競馬好きの人にとっては私も含め、イギリスのスコット競馬場、エプソム競馬場などは間違いなく憧れの聖地です。

もし留学当時から競馬に興味を持っていれば、そのような競馬場巡りなんて簡単にできたのになあ、と考えると大変残念でなりません。ただ、そんな若い当時から競馬等のギャンブルにのめり込んでいたら、借金まみれで生活が破たんしていたかも!と考え、無理やり自分を納得させるようにしていますが・・・(苦笑)。

 

ここで得た教訓は、やはり海外に行ったら少なくともその国で人気のある文化や風習・食べ物など積極的に関わってみるべきだ、ということです。

「郷に入っては郷に従え」の精神は、私も当時から意識しているつもりでいましたが、それは、その土地に行ったらその土地の風習に従えば良いのだと理解していました。もちろん本質的な言葉の意味はその通りなのでしょうが、今になって考えてみれば、ただ風習に合わせれば良いのではなく、「その土地の人たちが好んでやっていることに自分も合わせて経験してみろ」という考え方のほうがポジティブな捉え方ではないかと感じています。

 

 

そういう意味では私にとって、スヌーカーやフィッシュ&チップス、ぬるいエールビールなど現地の人たちに合わせてあれこれトライをしてみたことは大変良い行動だったと思うのですが、その最大の象徴である「フットボール」や「競馬」に行きつかなかったことが大変悔やまれてなりません。

 

これから留学や海外生活を目指す方々はぜひ、「現地の人たちが好んでいることにトライしてみる」という行動を「積極的に」「意識的に」起こしたほうが良いと思います。

「そんなの当たり前」という言葉が聞こえてきそうですが、意識して行動していかないと時間はあっという間に過ぎてしまいます! 私のように、後になってから悔やんでも遅いですからね!!

 

 

 
 
 
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