第29回:40歳代のアメリカ大学院留学編 -その17(卒業式)- / 佐々木大

 
 

この連載もついに次回(第30回)をもって終了となる予定です。私の留学体験記もいよいよクライマックスですので、今回は「卒業式」のことをテーマに取り上げてみたいと思います!

私が在学していた2008年の卒業式は6/15(日)に開催されました。とは言え、私が専攻していたプログラムは、夏の学期も授業がありますので、実際には8月をもって正式な修了となります。ただ、大学の卒業式自体は、年に一度、この6月にしか行われませんので、私たちのように卒業時期がずれる学生もこの時期に参加して仮の卒業証書をもらうという仕組みでした。

実際のところ、まだプログラムが終わってもいない、さらにまだまだ仕上げなければならない課題がたっぷりと残っている段階での卒業式なんて本当に虚しいものです・・・。 周りからは「Congratulations!」を連呼されるのですが、私をはじめ、まだ正式な卒業を迎えていない学生たちはみんな複雑な心境だったと思います・・・。正直、他の卒業生たちの晴れやかな表情がとてもうらやましく見えてしかたありませんでした・・・(^^;

 

ちなみに、2008年の卒業生は約4,700名。その家族やゲスト参加者が約25,000名だったそうなので総計30,000名近くが参加したことになります。卒業式会場のスタンフォードスタジアム(94年アメリカワールドカップ会場として使われたことがあります)の収容人数は5万名以上あるので座席数は十分なのですが、親御さんたちは、少しでも良い席を確保しようと必死だったようです(^^;

卒業式のゲストスピーカーは、女性実業家兼TVタレントのOprah Winfrey(オプラ・ウィンフリー)氏でした。日本ではなじみが薄いですが、アメリカでは知らない人はいないような存在の人です。当時、米経済誌のフォーブスが発表した「Most Powerful Celebrities」でも見事にNo.1の座を得ています。

 

オプラには、Gayle Kingという無二の親友がいます。オプラは彼女のことをBFF(Best Friend Forever)という表現を使っていました。オプラはそのことをTVなどでも彼女のことを話す機会が多いらしく、アメリカでは、BFFという言葉を聞くと、すぐにオプラとゲイルの関係を連想する人が多いとのことです。で、実は、このGayle Kingの娘のKirbyが、2008年のスタンフォードの卒業生の一人で、そのKirbyの名付け親がオプラだったらしいのです。Oprahが、今年のゲストスピーカーに選ばれたのも、その経緯が大きかったようです。

オプラのスピーチは約30分にも及びました。彼女の話で、私の印象に残ったのは、以下の二点です。一つは、「自分の心が正しいと思ったことはやれ。何か違うと思ったときにはやるな。」ということです。で、何をやったらいいのかわからない場合は、わかるまでおとなしくしてなさいということでした。常に、自分の心の中のささやきに耳を傾ける重要性を力説していました。もう一つは、「人間は一人では生きられないし、前に進んでいくためには、他人(もしくは社会)に対して何かを還元すべきである。」ということです。きわめてシンプルなコンセプトですが、彼女の口からは発せられたこのメッセージは、とても深い意味が込められているように感じました。

また、卒業生全員に向けてオプラからのプレゼントがありました。Daniel H. Pink著の「A Whole New Mind」と、Eckhart Tolle著の「A New Earth」の2冊の本です。ちなみに、A Whole New Mindは、在学中にクラスのプロジェクトで読んで感銘を受けていたところでしたので、オプラがその本を選択したことにさらに感激でした!

 

オプラは、自身がホストするTV番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」にて、会場に来た観客全員にプレゼントをするのが有名で、なんと全員に車をプレゼントしたこともあるそうです。 「自分たちも何か高額なものがもらえるのでは?」と期待を膨らませていた学生もいたようでしたが、実際にオプラもスピーチの最後で、「本当はみんなに車をあげたかったけどね!」と言って笑いを誘っていました・・・(^^)

2005年の卒業式では、今は亡きSteve Jobs氏がゲストスピーカーで来てくれたことで有名ですが、2008年のオプラの話もしっかりと胸に響きましたので大満足でした! ちなみに同年のHarvardの卒業式のゲストスピーカーは、J.K. Rowling(ハリーポッターシリーズの作者)だったらしいです。

 
 
 
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